右の歌 本居宣長(もとおり・のりなが) 敷島の大和心を人問えば 朝日ににほふ山桜花 大和心とは何かと人が尋ねるなら、 「日本人である私の心とは、朝日に照り輝く山桜の美しさを知る、その麗しさに感動する、そのような心です。」 一般論としての「大和心」を述べたのではなく、宣長(のりなが)自身の心を詠んだものです。 ◆だからこの歌は家集(個人または一家の和歌をまとめて収めた歌集を指す)『鈴屋集』にも載せられなかったのです。 享保15年5月7日(1730.6.21)~享和元年9月29日(1801.11.5) 18世紀最大の日本古典研究家。 伊勢国松坂(三重県松阪市)の人。 木綿商の家に生まれるが、医者となる。 医業の傍ら『源氏物語』などことばや日本古典を講義し、また現存する日本最古の歴史書『古事記』を研究し、35年をかけて『古事記伝』44巻を執筆する。 主著は他に『源氏物語玉の小櫛』、『玉勝間』、『うひ山ふみ』、『秘本玉くしげ』、『菅笠日記』など。 鈴と山桜をこよなく愛し、書斎を「鈴屋」と呼び、また山室山にある奥墓には山桜が植えられている。 ============================== 左の歌 大伴家持(おおとものやかもち) 万葉集 新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいやしけ吉事 新しい年の初め、 初春の今日降る雪のように、 良い事もたくさん積もれ 大伴家持(おおとものやかもち)は、奈良時代の貴族・歌人。 大納言・大伴旅人(おおとものたびと)の子。 官位は従三位・中納言。 三十六歌仙の一人。 小倉百人一首では中納言家持。 | ||
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